この時代に「クラスの共通の話題」を作ったAbemaTVと亀田興毅
GWが終わって、クラスでの話題は「ディズニー(USJ)で何時間並んだ」という話と、「亀田興毅の1000万チャレンジみた」だろう。
この時代に(サーバが耐えられなかったとは言え)数百万人が同時視聴するという番組を作ったのは信じられないの一言。
ちょうど10ほど前、就活青年だった僕がサイバーエージェントを受けていた頃、「AmebaTV」というたいそうややこしい名前のサービスがあった。
この時もサイバーエージェントは結構力を入れていて、自社スタジオを道玄坂に作ったり、社長自ら番組を持ったりして頑張っていた。
ただ、スマホもなく通信速後よりも全然遅いその時代では、マスの層に響かせることはできず数年でサービス終了になった(気がする)
ただ、その時から脈々とネットで(SNSで)、そしてマスの若年層にウケる動画企画というのはある程度ノウハウが蓄積されており、ある意味で地上波をアンチテーゼとする今回のような番組作りができたのではないかと想像。
僕ら30代が中学生や高校生の頃は「クラスの共通の話題」がたくさんあった、「悟飯が超サイヤ人になった」とかそういうの。娯楽メディアといえばテレビと雑誌しか無かった。
でも今はオンデマンドで動画もコミックもなんでも手に入る時代、それこそコミュニケーションもオンデマンド。
僕もHuluを契約し、月にかなりの時間楽しませてもらってる、だがどれは自分の中だけの楽しみであり、人とその話題で盛り上がったりそういう体験には結びつかない、純粋にコンテンツを楽しいんでいるだけだ。
今回の亀田興毅の試合は「見て楽しい」「話して楽しい」という伝統的なコンテンツの二重消費をこの時代にやってくれたということで、ネットの歴史の業績のひとつになるのではないかと思う。
いやー、すごい!