まずは体験する大切さ
メルカリすごい
昨日、ふと机の横を見ると数ヶ月おきっぱなしになっている本があったので何を思ったのかメルカリに出品してみた。
5時間後くらい(早!!!)に無事売れた。
ま、それまではなんての事は無い。
驚いたのはそのあと、発送の工程である。
アプリに従って発送作業を進めたのだが、そのUI/UXが秀逸すぎて世間よりもかなり遅れて衝撃を受けた。
出品作業で面倒なのは送り状を入手したり、相手の住所を書いたり、郵便局まで持っていくことだ。
しかし、その全てをしなくて発送できた。
コンビニに行って、アプリに表示されているQRコードをかざしただけだ。
しかも送料もアプリ内決済。キャッシュレスで発送が済んでしまう。
僕は昔、amazonにプロのアカウント持って、いわゆる「せどり」をやっていた時期がある。大学で使う参考書などは早稲田の古書店では供給過多なのに対し、アマゾン内では少しでも安く買いたい人が多く、ものすごい儲かった。
その時は、発送が一番大変な作業で、いい副収入になっていたのにかかわらず数ヶ月で辞めてしまった。
その時の体験と比較すると雲泥の簡単さ。
メルカリ躍進の理由はいくつかあると思うけど、一番はUI/UXに対する飽くなき探求なんだなと実感。
まずは体験する
やってみないとわからないことって沢山ある。
とりあえず流行り物は体験してみる、昔はできていたのに最近は少し怠っていたかも。
2007年頃まだ日本に入ってきてなかったtwitterやFacebookを使ってみて、よくわからないなりに海外での流行の要素を理解した時期があった。
その体験があるから、今もソーシャルをうまく使ったマーケティングなんかを考えられているかもしれない。
ここ最近の僕の人生の転機になっているクライドファンディングのプロジェクトも、まだ日本国内でクラウドファンディングの市場が今の数分の一だったにもかかわらず、とりあえずやってみたのが功を奏した。
そういう好奇心って大切なんだと再認識して、少し自戒。
ちなみにメルカリは山田さんは高校の先輩だし、小泉さんは仲の良かったサークルの幹事長だったんだよな。確か。
この時代に「クラスの共通の話題」を作ったAbemaTVと亀田興毅
GWが終わって、クラスでの話題は「ディズニー(USJ)で何時間並んだ」という話と、「亀田興毅の1000万チャレンジみた」だろう。
この時代に(サーバが耐えられなかったとは言え)数百万人が同時視聴するという番組を作ったのは信じられないの一言。
ちょうど10ほど前、就活青年だった僕がサイバーエージェントを受けていた頃、「AmebaTV」というたいそうややこしい名前のサービスがあった。
この時もサイバーエージェントは結構力を入れていて、自社スタジオを道玄坂に作ったり、社長自ら番組を持ったりして頑張っていた。
ただ、スマホもなく通信速後よりも全然遅いその時代では、マスの層に響かせることはできず数年でサービス終了になった(気がする)
ただ、その時から脈々とネットで(SNSで)、そしてマスの若年層にウケる動画企画というのはある程度ノウハウが蓄積されており、ある意味で地上波をアンチテーゼとする今回のような番組作りができたのではないかと想像。
僕ら30代が中学生や高校生の頃は「クラスの共通の話題」がたくさんあった、「悟飯が超サイヤ人になった」とかそういうの。娯楽メディアといえばテレビと雑誌しか無かった。
でも今はオンデマンドで動画もコミックもなんでも手に入る時代、それこそコミュニケーションもオンデマンド。
僕もHuluを契約し、月にかなりの時間楽しませてもらってる、だがどれは自分の中だけの楽しみであり、人とその話題で盛り上がったりそういう体験には結びつかない、純粋にコンテンツを楽しいんでいるだけだ。
今回の亀田興毅の試合は「見て楽しい」「話して楽しい」という伝統的なコンテンツの二重消費をこの時代にやってくれたということで、ネットの歴史の業績のひとつになるのではないかと思う。
いやー、すごい!
いつの間にかユニクロ+無印+NBオジサンになってた話
子供が生まれたりして、ここ何年か衣替えのたびにプチ断捨離を何回かやっている。
その結果、着る頻度の高いもの(つい毎朝手に取ってしまうもの)を残して、シーズンで数回しかきなかったものを捨ててたら、ほぼ以下の1パターンになった。
皆さんに今度お会いするときもおそらくこんな感じの格好だと思う。
■下着
ユニクロ エアリズム
■パンツ
ユニクロ スリムフィット
■シャツ
無印 オーガニックコットン洗いざらしオックスボタンダウンシャツ
■靴
ニューバランス 996
テレビCMの入り口がネット(Youtube)になるのかも
2006年くらいからネット広告に携わってきて(メイン業務で関わるのはココ7年くらい遠ざかってるけど)、雑誌の広告費を抜き、新聞の広告費を抜き、さらにはもうすぐでTVの広告費を抜く日も近いだろうと言われており、そんなニュースには慣れてきている。
結構前から広告自体を媒体で縦割りにするのは日本の広告業界の悪しき文化で、本来はクロスメディア的に最適化されるべきなのだが、日本の広告代理店文化がそれを阻害してる。
そんなところに米国でのこんなニュース
先日のエントリーでも書いたとおり、世界は最適化へ収束しており、抵抗勢力が強かろうと遅かれ早かれ収束する。
ネット広告の一番の特徴は「小さく始められること」であり、それによりABテストが容易になり、効果検証を短期間で繰り返しできることだろう。
それをテレビCMまで応用できるようになると非常に面白い。
今まで電通や博報堂といったテレビCMを主戦場とした広告代理店は苦しい、なんでかというとそこには「クリエイター」や「コピーライター」という名の高給取りがたくさんおり、その人達への依存度は今後どんどん下がる。
低予算のCM動画を作成し、低予算で少しだけ露出し、効果測定をして効果を高めていくことができるからだ。
その反面、「動画制作」と「効果測定」と「運用」の3点ができる会社は強くなる。今年は動画元年(昨年もだっけ?w)と世間では言われていて、僕はピンときてなかったけどYoutube→テレビCMの流れが加速するなら確かにそうだ。
「世界は落下している」を再度噛み締めてみる
3年前に話題になったこんなエントリー
最近、この話を思い出すことが多くなった。
世界は(そして各業界は)ある方向へ収束(落下)していて、それは簡単には抗えないものだと。
この収束点はピーターの言う「賛成する人がほとんどいない、大切な真実」みたいなものだろう。
その収束点をいち早く読み、大企業や中小企業では打てない手を唯一打てるのがスタートアップだと思ってる。
大企業だとTOPがその感覚を持っていることは稀だし、ボトムアップで提案しても時間がかかりすぎるのが一般的な会社の実状だろう。中小企業の場合は小回りは効くけど既存のビジネスが第一になりがちで、ギャンブル性の高い未知のビジネスにエース級の人材を当てるのは難しい。
それに加え、リスクマネーで一点張りできるスタートアップという業態は善も悪しも可能性を秘めているのだろう。
僕らはカーライフというところをテリトリーにし、その収束点に向かって突き進んでいる。これは非常にアドレナリンが出ることだ。
まだリリース前なのにクルミルが日経MJで大きく紹介された話
少し前の話になりますが、現在開発中で7月リリース予定の「クルミル」というカーケア予約サービスが日経MJにて大きく紹介いただけました。
まだ、社としてはプレスリリースなどしていないですが、こうやって公になったのでこのサービスに関しての思いを書きたいと思います。
カーライフは外食産業、旅行産業に比べ10年遅れている
僕が2007年にドリコムに入社したことはWEB2.0ブームと言われており、ユーザーが誰でもネット上で意見を言えたり、口コミを書いたりできるサービスが一気に市民権を得ました。
mixiのようなSNSやブログサービス、クックパッドや食べログなどもその頃に急成長したサービスかなと思います。
それにより、マーケティング界ではAIDMAからAISASへみたいな事が言われ、口コミやレビューが集客や販売に大きな影響を及ぼすようになりました。
ASCII.jp:AIDMAとAISASの違いを理解しよう|Webディレクション最新キーワード
それにより、僕らは外食時に店選びで外すことは無くなったし、偽物を掴まされることもなくなったわけです。
しかし、2010年頃に名古屋の実家に帰り、クルマのアフターマーケットという市場に身を置き、しか僕自身毎日クルマで通勤するようになるとカーライフに関わる業界の現状が非常に特殊なことがわかってきました。
クルマを1年間維持するのに最低20万円~30万円ほどかかると言われるほど大きなマーケットにもかかわらず、ネット上で比較検討したり、検索してお店を探すような事ができない(もしくはやりにくい)なと感じることが多かったのです。
その状況は5年以上たってもあまり変わらず、今もなおカーライフ版の「食べログ」や「楽天トラベル」のようなアグリゲーションサイトは充実していないです。
確かに、カーライフ周りの消費行動は外食や旅行に比べれば比較検討ニーズが高いとはいえないかもしれないけど、「食べログ」「ホットペッパー」「ぐるなび」の3サービスだけでも年1000億以上の売上があることを考えると、それでも十分なポテンシャルはあるのではないかと考えています。
そこで、「カーライフ版の食べログ」のようなサービス作れば面白そうということでこの「クルミル」が企画されたわけです。
とりあえず新しいサービスを世に出す時はワクワクするし、日経さんや営業先の方々の反応も非常に良いので非常に楽しみです!
現在、初期提携店舗募集中なのでカー用品店、ガソリンスタンド、洗車専門店などの関係者の方、もしくはご紹介いただける方、ご連絡ください。よろしくお願いします。
今年も「Slush Tokyo 2017」にでるよ。
2017年3月29日、30日にかけて東京ビッグサイトにて開催されるSlush Tokyo 2017にて、QUが出展致します。
以前にもブログを書いたけど、僕はこのイベントが大好きで。
ブースの場所は、スタートアップのピッチコンテストが繰り広げられるPITCHINGステージの近くにある93番ブースです。
同イベントにご参加の方は、ぜひ弊社ブースまでお立ち寄りください。
Slush Tokyo 2017
http://tokyo.slush.org/